胃炎、胃潰瘍

胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍

胃、十二指腸粘膜に炎症が起こり、粘膜、粘膜下層、筋膜、漿膜の炎症が粘膜に起きたものを胃炎といいます。

さらに、粘膜下層、筋膜、漿膜まで炎症が 進んだものを潰瘍といいます。

1.原因

1)ストレス(精神的、肉体的)によるもの。
2)ヘリコバクターピロリ菌、アキサキス(虫)症などの感染症
3)アルコール、激辛などの刺激物によるもの
4)鎮痛解熱剤(NSAIDs剤))
5)他の内臓疾患により誘発されることもあります。(心臓病、肝臓病、その他)


2.症状

1)腹痛、初期のうちは食事後に起こりますが、次第に痛みは慢性化して常に鈍痛となります。

  十二指腸潰瘍は空腹時に痛みます。

  炎症、潰瘍の発生部位は胃の出口に近い、「幽門前庭部」に発生しやすい傾向があります。

  疼痛部位はみぞおちと言われますが、病変部位が多く見られる幽門前庭部の場合は右肋骨下に多く見られます。

  (胃の場合は、病変部位によって、痛む場所がことなります。)
2)悪心、嘔吐は、胃に炎症が発生すると、胃は蠕動運動を抑えて、炎症の部位を安静にして治ろうとします。

   そのため、食べたものが、胃にたまり、(正常では3時間後には、盲腸まで食べ物が運ばれます。)

   その結果、悪心嘔吐が出ます。

3)貧血、病巣部位からの出血により、鉄欠乏性貧血が起こります。

    NSAIDsによる、潰瘍では胃痛なく、吐血、下血で発症することがあります。

    毎日1ccの出血が30日間あると、鉄欠乏性貧血が起こります。
  

     貧血による、めまい、息切れ、動悸の症状が発生します。

     出血以外には、胃の病変が進み、胃液中の塩酸が十分に分泌されなくなると、食物中の鉄の吸収が悪くなって

    も鉄欠乏性貧血が起こります。
3.検査

 1)胃カメラによる方法

 2)バリウム使用のレントゲン胃透視

4.治療

1)食事を定刻にとること。

2)胃に負担を7かけない食事( お粥、脂肪類、香辛料を控える 

)原因除去 

 a)ストレス に対しては薬剤の選択に慎重に薬剤を選ぶ必要があります。

  そのため、ある程度、時間をかけて生活状況の中で「つらいこと」を話し合うことです。 

  話し合うことによってストレスの軽減が意外と多く得られます。

  安定剤、鎮静剤だけでは、ストレスが改善しない場合は専門医への紹介も必要となります。

 b) ヘリコバクターピロリ菌の場合は、除菌薬を1週間服用することです。

  3か月後に、除菌効果が判明しますが、その間はアルコールを飲まないことを告げます。

  除菌が不成功の場合は、再度除菌薬を服用すると検査値は前回より大分改善しますが、その間もアルコールを控え、

   無理のない、十分睡眠をとる必要があることを話します。 

 c)鎮痛剤の使用をすくなくするか、漢方薬で代用可能か主治医に相談する。

 d)アルコール、刺激物をさけること

5) 薬物療法

 a) 胃液が過剰になると、胃の粘膜に損傷を与るので、いろいろなタイプの制酸剤が開発されています。PPI製剤、H2受

 容体拮抗剤があります。 胃の症状が強いときには、静脈投与を行い、胃の安静を保たせます。

① パリエット   ②ガスター  ③ タケプロン等 

 症状によって次の薬も使用されます。

  制吐剤、鎮痛剤

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すい臓  ( すい臓は体内深部にあるため、臨床的に疾病の診断が難しい臓器です。)

 



 位置とその働き
   すい臓の大きさは15cm, 幅3cm, 厚さ2cmで、胃の陰に位置してます。